人間関係改善のためのコミュニケーション

NLPトレーナー梅本和比己のブログ
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教育キャリアカウンセリング

私は、この4年間石川県にある金城大学短期大学部が主催する「エデュケーショナル・キャリアカウンセリング講座」の一部を担当する講師をしています。今日は、講座の9日で学生(クライアント)と面接する実習を行いました。

クライアントとカウンセラーの役割を交代で演じますが、進路指導担当の先生方の多くは、従順でやや消極的な学生の面接には悩んでいるようです。どのような仕事がしたいのかがよくわからないこともあって、いろいろ質問してもハッキリとした答えはありませんし、仕事の業種や就職先についての情報収集もしていないことが多く、相談もなかなか進みません。そんな時、心やさしい先生方は「なんとかしてあげたい」思いから、ついいろいろ指導したり時には自分の価値観を話してしまいます。

この講座では、キャリアカウンセリングの効果を高めるためにNLPを活用させることを特色にしています。そこで、このような場面にNLPをどのように活用するかを受講生と共に考えました。まず、「なんとかしてあげたい」という先生方の「思いやり」は、一度横に置いていただきます。

NLPには、「分離と連合」というテクニックがあります。従順でやや消極的な学生に「分離」してもらい、「今ここ」にいる自分の中のいろいろな部分を見つめてもらいます。自分全体をイメージして、就職することにあまり積極的でない部分と消極的であっても就職したいと願う部分の大きさを直感で描いてもらいます。このように、自分を客観的に眺めてみることをNLPでは、分離するといいますが、自分の中のある部分を「外在化」させていることでもあります。

これは、たとえ少しであっても自分の中に就職したいと思っている部分があることを自覚してもらう効果があります。次に、学生生活の中で少しでも頑張った体験がなかったかというような質問をしてみます。そんなことが一つもない学生もいるかもしれませんが、粘り強く聴いていくと少しは頑張ったできごとを思いだしたりします。もし、なにか思い出したら、その時頑張るのに役に立ったことを思い出してもらいます。思い出すことは、連合です。連合することで、力が出てくることがあります。少し力が出たら、今度は、未来にシフトしてみます。

このまま未来に行って、未来の自分をイメージしてみます。未来の自分をイメージすることも連合です。このように、分離と連合を繰り返すことで、人は「気づき」や「洞察」を得ることがあります。カウンセラーは、分離と連合を繰り返すお手伝いをするだけです。クライアントは、自分で自分の中の力を使って、自分の問題に「直面」できれば、問題解決に一歩近づくことになります。
教育 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

上司のコミュニケーション力

最近、管理職の方々を対象とする講演の依頼が多くなりました。その背景には、部下との人間関係に悩むことが多くなったという状況があるのだと思います。研修中にも、以前にはあまり出なかった具体的なご質問を頂きます。

管理職の方々自身のメンタルヘルスのためにも、部下達やプロジェクトチーム全体とのよりよい人間関係があるにこしたことはありません。ところで、管理職にとって役にたつコミュニケーションスキルとは、なんだろうとふっと思いました。今までなら、よきリーダーとしてモデルとなるようなスキルが必要だったと思います。

しかし、今は部下や同僚をサポートでき、相談にのってあげるためのスキルが必要な気がします。相談者には、どこか人間的なやさしさや暖かさが求められます。一方、会社の管理職として業績を上げていくための厳しさも欠かせません。そうであれば、厳しい中にも暖かさのある管理職になるしかありません。

そのために役立つビジネススキルとなるテクニックはあるでしょうか?いろいろ考えますが、最初に思いつくのは、「アサーショントレーニング」でしょうか?自分も他人も尊重しながら、相手の話を聴き、自分の考えを伝えるというアサーティブな関係を維持することができたら、厳しい中にも暖かさのある管理職になれるかもしれません。
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メンタルヘルスマネージメント検定?種試験

一昨日の10日と昨日11日に、メンタルヘルス・マネージメント検定?種の対策講座と試験を行ないました。今回は、横浜労災病院の江花昭一先生に「ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識」をお話いただきました。

二日間の集中講義ですから、ご参加者にとっては大変疲れる講座ですが、それでも熱心に聴講していただきました。そして、単なる検定講座にとどまることのないよう検定合格後にも役立つような講座にしていきたいと考えています。

この講座をよくしていくには、ご参加者からのご意見や感想が貴重なヒントになります。今回のご参加者に社会保険労務士の先生がいらしゃいました。この数年、「休業補償」の手続きが増えていることに心をいためておられます。どうすれば、働く人たちの役に立てるかを考えるためにご参加くださったのです。

また、身近な人が「うつ病」になってどのようにサポートしていけばいいかと悩んでいらっしゃる方もいました。講座を受けて、どのようなことができるか具体的に理解することができたといわれ、とてもうれしく思いました。

今回のご参加者のアンケートを参考にして、一層よい講座にしていきたいと思っています。それから、この検定には?種として、セレフマネージメントを学ぶコースもあります。ご参加者のかなりの方々が、?種も参加したいといわれました。確かに、まず自分自身のメンタルヘルスが必要なのかもしれません。来年には、?種と?種をそれぞれ開催します。詳しくは下記をご覧下さい。http://www.iryo.co.jp/q456.html
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メンタルヘルスマネージメント

最近、メンタルヘルスに対する関心が急速に高まっている気がします。雑誌の特集も増えてきましたが、日本能率協会発行の情報誌JMAマネージメントレビューに掲載された「若手社員のメンタルヘルスケア」は、とても参考になると思います。

今までどちらかというとメンタルヘルス対策は、「コストセンター」としてとらえられていました。プロフィットセンターになるという考え方に変わりつつあるのは、望ましいことだと思います。なぜなら労働者にとってストレスの少ない、メンタルヘルスが良好に保たれることは、働きやすい職場環境になるということだからです。

ところで働きやすい職場環境に必要な条件は、なんといっても「よりよい人間関係」です。職場のストレスとなる原因の一番は、人間関係の悩みです。「コーチング」が普及して、人間関係によい結果をもたらすと期待されましたが、あまりよい結果をもたらしていないようです。

効果がでない職場で起こっていることは、本当の意味で部下の話を上司が聴いていないからです。これからの職場には、「傾聴」をもっと本格的に練習する研修が必要だと思います。最近、「メンター制度」を導入する企業も増えてきましたが、「傾聴」できるメンターでなければ、効果があるどころか、かえってよくない結果を招いてしまうでしょう。
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