昨日、発達障害と虐待をテーマに「扱いにくい子とその親との接し方」と題するセミナーを行ないました。
落ち着きがない、キレやすいなど集団行動が苦手な子供たちも、周囲の適切な働きかけと暖かい援助があれば安定した行動がとりやすくなります。ところが、教師や親たちが子どもの発達障害に気づかなかったり、気づいていても無理解や誤解による不適切な接し方を続けていると、いつか不登校、暴力、反社会的な行動、いわゆる二次障害を招いてしまいます。
講師の宗形先生と竹前先生は、そのようなことを招かないためにはどうすればよいか、効果的で具体的な対応法をお話くださいました。
私には、以下のような対応法が興味深く思えました。発達障害の子供たちは、予定が分かっていると、その約束をきちんと守る律儀なところがあるので、約束をする時は言葉で説明するだけでなく、黒板に文字で書いて視覚的にも示す。また、フォローチャートのように一定の手順があると適応のよい子もいますから、目で流れが確認できるような伝え方をするのも効果的だそうです。そして、たとえパニックになった時でも、落ち着いてからどうすればよかったのかを順序立てて説明すると、次にはうまくやれることも多いそうです。
これらは、NLPの代表システムを活用する方法と全く同じです。改めて、代表システムの大切さを痛感し、支援の選択肢が増えたような気がしました。また、このような暖かい支援方法を学ぶことができて、こころ温まる研修でした。