人間関係改善のためのコミュニケーション

NLPトレーナー梅本和比己のブログ
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全体と部分を区別する

先日、ある会議で二人の人が、激しく対立してしまいました。一人の方が使った「非常識」という言葉に過剰に反応したために起きた対立です。「非常識とは、なんだ!不愉快極まりない。」と過激に反応したのですが、その人は、まだ年齢が30歳代の若い人でしたから、年上の方も「いったい誰にものを言っているのだ」と応じたのです。

このような状況になると、事態は一気に悪化して会議に参加していた数人の人も、どうすればいいかわからなくて、黙ってしまいがちです。この対立も、そのような展開になりそうでした。

議長は私でしたので、若い人に向かって次のようにいいました。「Aさん。お願いがあるのです。ちょっと聞いていただけますか?」一呼吸おいて、「私は、Aさんの意見を尊重しています。Bさんの言われたことは、Aさんが非常識だということを言いたいのでなく、Aさんの先ほどの意見は、一般論として非常識だといっているのだと思います。それは、私にも他のみなさんにも当てはまることです。Bさん、いかがですか?」

Bさんは、「そのとうりです。」と即座に返事しました。続けて「Aさん、今までAさんが、いろいろ述べてこられた意見に、Bさんはしばしば賛成し支持してきました。それは、Aさんも知っていますよね。」と伝えました。

ようやく、Aさんも落ち着いてきて、なんとかつかみ合いのケンカにならずにすみました。この例は、人の「批判」に対する受けとめ方の難しさを考えさせます。相手を上手に批判することは、とても難しいことですが、それ以上に難しいのが、相手の批判を上手に受けとめることです。人の批判を、自己成長のよい機会ととらえて耳を傾けられることが、人の度量を決める一つの要素です。

この事例のAさんは、ある一部の行動を非常識と批判されたのに、自分全体が非常識と言われたとして、腹を立てたのです。もし、自分に自信があれば、自分の行動のどの部分が非常識なのかに興味を持つこともできるのです。それをしないで怒りで反応するのは、自分の非常識を隠すための行動であり、もしかしたら、かなり非常識なのかもしれないのです。
対人関係 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

NLPのトレーナー

8月21日に、サンタフェNLP/発達心理学協会の認定する8名の新アシスタント・トレーナが、誕生しました。

サンタフェNLP/発達心理学協会が認定するトレナーは、団体独自の認定試験に合格しないと、トレナーのトレーニングを受けることができません。そのため、トレナーになるために、かなり長時間の研修を受けることになります。容易にはトレナーになれないので、敬遠する方々もいますが、反対にそれだからこそ参加する方もいらっしゃいます。

もっと簡単にトレナーになれる団体もありますから、どちらを選ぶかは参加者の考え方次第になります。私自身は、NLPのよさをできるだけ多くの方々に知っていただきたいので、できればトレナー資格試験のハードルが高いトレーニングコースを受けて欲しいと考えています。

NLPのテクニックは、人生をよりよくするために用いると本当にすばらしい効果が生まれます。また、将来に希望を見出せないで悩んでいる方には、自分自身の中に、新しい可能性を見出すことができるようになります。

過日、私の著書「苦手意識は捨てられる」第6刷り記念のNLP体験セミナーにご参加くださった方々の何人かから、役に立ったという感想を届けていただきました。また、長い間の悩みにNLPを使ってみたいという相談を受けました。

このような、地道な活動の大切さを感じた体験でしたが、私達の心の声に耳を傾ける大切さを改めて感じました。

私は、この後9月8日午後1時半から9日の午後4時まで、NLP入門セミナーを行います。サンタフェNLP発達心理学協会らしい入門セミナーにしたいと考えています。興味がありましたら、ぜひご参加下さい。
サンタフェNLP | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

主任職研修で考えたこと

8月1日までの3日間、ある企業の主任職の方々対象の研修を担当させていただきました。参加者は、年齢が30歳前後の若い方々24名です。

最近は企業の研修ではあまり行なわない、交流分析の「エゴグラム」を使ってみました。全員が始めての経験だったようで、とても好評でした。自分のことが分かるので、結構興味がわいたようです。どうして、遅刻をする部下に強く叱れないのだろうと考えていた主任は、自分の批判的な自我状態CPが低く、養育的な自我状態NPが高いからだと納得できたようです。また、いつも上司に気を使っている主任は、他人に気を使う自我状態ACが高いからだと気づいたりしたのです。

そして、この研修の何よりの成果は、主任職が同じような悩みを持ち、それを率直に語り合えたということのようでした。仕事にも将来にも不安を感じていた方もいましたが、この研修でお互いの「自己開示」によって、親密さや連帯感を感じて、すっかり「やる気」を回復したようです。

最近は、チームリダーやマネジャーになってさらに上を目指そうとするより、専門職として仕事を極めようと考える人たちが増えているようですが、このような研修でお互いが理解しあうことにより、マネージメントに興味を持つことができるなら、とても意味のあることだと思います。

久しぶりにやりがいのある研修を体験できたことに感謝した3日間でした。
ビジネスとNLP | permalink | comments(2) | trackbacks(0)