今日、ある会社の管理者研修にいきました。
研修の目標は、「いかにして部下の自発性を引き出し職場全体を活性化するか」です。
いわゆる上司という立場の方々のほとんどは、自分の部下に「やる気をもってほしい」「指示しなくてもある程度のことは自分で考えて行動してほしい」などと望んでいます。
つまり、部下(他人)に変わって欲しいという思いです。よくいって「部下に成長してほしい」という願いです。ところが、このような思いや願いは、ほとんどかなうことがありません。過去と他人は変えることができないのです。
過去は変えられないとすぐに納得することはできても、他人を変えられないとは了解できないのが、多くの上司にみられる現象です。変わらない部下を評価して、「あいつはだめだ!どうしょうもない」と嘆くのです。
研修では、部下を変えるのでなく、上司である自分と部下の関係を変えるいろいろなトレーニングを行ないました。NLPの技法を使って、人の認知や反応、そして自分の他人評価のパターンに「気づく」ことから始め、それを受容し部下(相手の)の自発性を引き出すコミュニケーション技法を練習しました。
今までのやり方と大きく異なるための戸惑いはありましたが、その効果を実感してくれた管理者もいましたので、今後の成果がとても楽しみです。